ナノゾラで治療中の旅行について

リウマチがあっても、体調が安定していれば旅行もできます。安心して旅行するためにも事前に医師に相談し、しっかりと計画を立てておきましょう。
旅行ではいつもより運動量が増えます。時々、休憩をはさみながら無理なく旅を楽しみましょう。
旅行の計画をたてる
事前に必ず医師に相談する
相談する内容は以下のとおりです。
いつ(季節)
どこへ(国内・海外)
誰と
どのような方法で(車・鉄道・飛行機など)
どれくらい(何日・何泊など)
あなたのリウマチの状態と体力を考慮して、旅行に行ける範囲や日数を判断してもらうために、できるだけ具体的に、行きたい場所や旅先で楽しみたいことを相談し、旅行を楽しめるよう計画しましょう。
旅行先のリサーチ
医師から旅行の許可がおりたら、旅行先のリサーチをしましょう。
旅行先のリサーチはとてもワクワクしますが、体調が悪くなった場合も考慮して準備しておくと安心です。

旅行先までの移動手段と宿泊先施設
トイレ・エスカレーター・エレベーター・手すりの有無と場所を確認しておきましょう。
トイレは場所だけでなく、洋式トイレや多機能トイレの有無も調べておくと、より安心できます。
お薬の冷所保存など
冷所保存できる設備やその他、特定のサポートが必要な場合は滞在先に確認をしておきましょう。
滞在先周辺の医療機関
医療機関の場所や連絡先、診療時間をあらかじめ調べておきましょう。
日本リウマチ学会のホームページ(https://pro.ryumachi-net.com/)では、旅行先の住所(○県○市)を入力するとリウマチ専門医・指導医・施設が検索できるので便利です。
海外旅行の場合は、海外旅行保険会社や日本大使館・総領事館領事部への問い合わせがおすすめです。(「海外旅行先で体調が悪くなったら」参照)
持参すると良いもの
おくすり手帳(医療機関を受診するときにあると便利)
リウマチ日誌(普段利用していれば)
自助具
携帯トイレ
もし、ナノゾラの投与日が旅行の日程と重なる場合は、ナノゾラと補助具を忘れないようにしましょう。
ナノゾラは冷所保存のため、保冷剤を入れた保冷バッグに入れて持ち歩くなど、投与日まで温度管理に注意しましょう。
※シリンジの使用で使われている場合
旅行を楽しむためのポイント
心がけること
無理をせずに少しでも疲れたらこまめに休憩をとることです。
日常を離れて楽しい場所に行くと、ついつい動きすぎてしまいますが、旅の目的を明確にし、それ以外の予定は体調に合わせて判断するなど、無理をしないように注意しましょう。
旅行前に体調を整えておくことは大切ですが、旅行中も人混みの場所ではマスクをしたり、こまめに手洗い・うがいを行ったりと感染予防対策も忘れずに行うようにしましょう。
洋服
旅行を楽しむためには、関節に負担のかからない動きやすい洋服を選びましょう。
例えば、上着はボタンが少なく前開きのものや、脱ぎ着しやすいものがおすすめです。
ズボンやスカートは伸縮性のあるゆったりしたものを選びましょう。
持ち運ぶものを軽くして、リュックやショルダーバッグを使うと、荷物の重さによるからだへの負担を分散できます。
靴は新しいものではなく、普段から履き慣れているもので出かけましょう。
体調が悪くなったら
すぐに近くの医療機関を受診しましょう。

関節の痛みなどリウマチ症状の悪化で、リウマチ専門医を受診したい場合には、日本リウマチ学会のホームページ(https://pro.ryumachi-net.com/)を参考にしてみてください。

発熱や頭痛、腹痛などのときには、頓服用のお薬を服用したり、近くの医療機関を受診したり、あなたの体調と相談して決めましょう。
医療機関を受診する際におくすり手帳があると、服用している薬が医師や薬剤師に伝わりやすいので、診察や処方に役立ちます。
海外旅行をするときは
ナノゾラを海外旅行に持っていく際には、英文の薬剤携行証明書(英文薬剤証明書)や英文の診断書を準備しておきましょう。出入国時の不要なトラブルを避けるためにも持参すると便利な書類です。
ナノゾラや他の薬を海外に持っていく際には、必ず主治医へ相談しましょう。
ナノゾラを飛行機に持ち込む際の注意点
海外旅行で飛行機を利用するとき、ナノゾラは機内への持ち込みとなります。自己注射のお薬の機内への持ち込みについては、事前に各航空会社に問い合わせておきましょう。
また、保安検査の際には医薬品であることを伝えましょう。
医薬品であることを伝えるために、英文の薬剤携行証明書(後述)を持っておくと便利です。
ナノゾラを海外に持ち込む際の注意点
事前に許可が必要であったり、医師の診断書などが必要であったり、持ち込める数量が決まっていたり、渡航先の国により状況が異なります。
事前に厚生労働省のホームページや渡航先の在日本大使館へ問い合わせて最新情報を確認しておきましょう。
あると便利な英文の書類
薬剤携行証明書(薬剤証明書)
こちらをダウンロードして医師に記入してもらいましょう。
診断書
医師に相談しましょう。
くすりのしおり
「くすりの適正使用協議会」では、英語表記の「くすりのしおり」が作成されており、印刷が可能です。
海外旅行先で体調が悪くなったら
すぐに医療機関を受診しましょう。
受診する医療機関を調べるためには、海外旅行保険会社や日本大使館・総領事館領事部への問い合わせがおすすめです。 現地で日本人が利用する医療機関や日本語が通じる医師を紹介してくれます。
外務省のホームページに、在外公館のリストがありますので、参考にしてみてください。
◆ お問い合わせ
一般のお客様(患者・ご家族の皆さま)
大正製薬メディカルインフォメーションセンター
TEL:0120-591-810
FAX:03-3985-1630
受付時間:9:00~17:30(土・日、祝日、当社休日除く)
自己注射に関するお問い合わせ
ナノゾラサポートセンター
TEL:0120-143-075
24時間365日対応・通話無料
お客様とのお電話は、お問い合わせの内容を正確に承るとともに回答の内容を確認するため、録音させていただくことがあります。
FAXでのお問い合わせに対しては、当社受付時間内に回答させていただきます。
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