監修:東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科学 教授
保田 晋助先生
座ってできる家事は腰掛けて行いましょう。
イスはキャスターつきだと移動が楽。よく使うものはワゴンに乗せると便利です。
調理をしたらそのままだせる食器を使用すると鍋などから移し替える必要がなく、洗い物も減らすことができます。
便利グッズなどを活用することで、家事の負担が軽減します。無理せず手間を省く調理の工夫も必要です。
手すりや滑り止め用マットなど安全な環境づくりを。
浴室
入浴は、体を温めて血行を改善し、炎症や痛みを抑える効果が期待できます。
リラックス、リフレッシュ効果につながります。
洗面所
感染症予防に、うがい手洗いの習慣をつけましょう。
口腔内を清潔に保つことも重要です。
関節リウマチの発症に歯周病菌が関与していると言われています。
普段、長時間過ごす場所はイスに座る様式の生活が適しています。
体を冷やさないよう室温の調整も大切です。
器は軽くて割れにくいものを選び、手のひらでうけるように持ちます。
つらいときは、無理をせず、ベッドやソファなどでひと息つきながら、楽な姿勢でゆっくりしましょう。
ベッドの利用がおすすめです。
枕は首の保護のため、低めのものにしましょう。
首や肩の力を抜き、背筋や足はまっすぐ伸ばします。
アロマオイルや音楽にはリラックス、リフレッシュ効果があり、心地よい眠りにつくことができます。
無理をせず、休憩しながら行いましょう。
ふき掃除はかがまずに、長い柄つきのモップタイプのクリーナーを。
外に出かけると、気持ちが明るくなります。
ウォーキングなどの適度な運動は、筋力の保持、肥満防止にもつながります。
※運動は無理せず、自分のペースで行いましょう。
痛みを感じた場合は中止し、医師に相談しましょう。
洋服
頭からかぶるタイプや前あきの服であればボタンをテープ素材に替えるなどの工夫を。
かばん
荷物は関節に負担のかかりにくい持ち方にしましょう。
メイク
フェイスパウダーと眉毛、口紅といった手軽な化粧をするだけで心を癒やし前向きな気持ちを育みます。
喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、薬の効果を弱くします。
感染症予防
予防接種は、感染症予防としてとても重要です。どのような予防注射をいつ接種するかについてはかかりつけの医師とご相談ください。