どのように診断するの?

監修:慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授
金子 祐子 先生
症状や検査値をもとに総合的に行われます
血液検査や尿検査、関節のエコー、MRI(エムアールアイ)、X線検査などを行い、診断をします。1か所以上の関節に腫れがあれば関節リウマチを疑い、別の病気がないことを確認していきます。現在は、検査の精度が上がり、早期に発見できるようになりました。

●下記を組み合わせて、総合的に診断します。

問診・医師の触診
関節の炎症の有無や程度を調べる。
画像検査
関節の状態を調べるために、いくつかの画像検査を行う。
尿検査
薬の副作用や合併症のチェックを行うため、腎機能を調べる。
血液検査
関節リウマチの状態や肝臓・腎臓の働きなどを調べる。
症状と検査結果を組み合わせて診断します。
1つ以上の関節の腫れがある
(触診、関節エコー、MRIのいずれか)
▼以下より診断
・腫れまたは痛みのある関節の数(触診)
・血液検査数値異常の有無
(リウマトイド因子、抗CCP抗体)
・関節炎の持続期間
(6週間未満/6週間以上)
・炎症反応の有無(CRP、ESR)
<血液検査>
検査の種類 正常値 解説
血沈(ESR:イーエスアール) 20 mm以下(女性)
10 mm以下(男性)
関節リウマチの活動性や炎症の程度を調べる
CRP(シーアールピー) 0.14 mg/dL以下
抗CCP(シーシーピー)抗体 4.5 U/mL未満 早期関節リウマチの診断に役立つ
高値の時は、関節破壊の進行が早い
リウマトイド因子 15 IU/mL以下 免疫の異常を調べる
マトリックス
メタロプロテアーゼ3
(MMP-3:エムエムピースリー)
17.3~59.7 ng/mL(女性)
36.9~121 ng/mL(男性)
炎症の程度を確認する
補助的に用いられる
※正常値は検査方法により異なる場合があります。
宮坂信之:ウルトラ図解 関節リウマチ 法研,2020
竹内勤:患者のための最新医学 リウマチ改訂版 高橋書店,2021
(参考)臨床検査のガイドラインJSLM2021
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